オーガニックカラーの成分を徹底解剖|頭皮に優しい理由をプロが説明
公開日:2026-04-13
更新日:2026-04-13
監修:キレイ鶴見店 カラーリスト
10年以上のキャリアを持つカラーの専門家。オーガニックカラーを中心に、頭皮と髪の健康を守りながら美しい髪色を提案することをモットーとしています。
オーガニックカラーの成分を徹底解剖|頭皮に優しい理由をプロが説明
「もう、頭皮がヒリヒリするのは嫌なんです」——横浜市在住の林ともこさん(44歳・フリーランス)は、鶴見駅近くのサロンで美容師にそう打ち明けた。月に一度の白髪染めが、ここ最近は苦痛でしかない。カラー剤を塗られて10分もすると、頭皮がピリピリし始める。我慢して施術を続けても、翌日までかゆみが続くこともある。「年齢のせい?それとも肌が弱くなったのかな」と悩んでいたとき、友人から教えてもらったのが「オーガニックカラー」だった。でも、正直言って半信半疑。本当に頭皮に優しいの?普通のカラーとどう違うの?そんな疑問を抱えながら、今回キレイ鶴見店のチーフカラリスト・山本さんに話を聞いてきた。
オーガニックカラーの基本成分|化学薬剤との決定的な違い
「オーガニックカラーって、要するに自然派のカラー剤ってことですよね?」と林さんが尋ねると、山本さんは微笑みながら答えた。「実は、そう単純でもないんです」。
美容師歴18年、カラー専門歴10年の山本さんによれば、オーガニックカラーの最大の特徴は、植物由来成分を主体としている点にあるという。「一般的なカラー剤が化学合成成分を70〜80%含んでいるのに対し、オーガニックカラーは植物由来成分が50%以上を占めます。私たちキレイ鶴見店で使用しているものは、実に85%が植物由来なんですよ」。
具体的には、ホホバオイル、シアバター、アルガンオイルなどの保湿成分が豊富に含まれている。これらの成分は髪をコーティングしながら染め上げるため、キューティクルへのダメージが最小限に抑えられる。「意外と知られていないんですが、化学薬剤って髪のキューティクルを強制的に開いて色素を入れ込むんです。だから髪が傷むし、頭皮にも刺激が強い。でもオーガニックカラーは、優しく染め上げていくイメージですね」。
さらに山本さんが強調するのは、アルカリ剤の含有量の違いだ。「従来のカラー剤には、髪を膨潤させるために強いアルカリ剤が使われています。これが頭皮刺激の大きな原因なんです。オーガニックカラーはこのアルカリ剤を大幅に減らしているか、またはマイルドなアルカリ剤を使用しているんですよ」。
林さんの「頭皮がヒリヒリする」という悩みも、まさにこのアルカリ剤が原因だった可能性が高いという。横浜エリアでカラー施術を受ける女性の約3割が、同様の悩みを抱えているそうだ。
ジアミン系染料とノンジアミン|アレルギーの真実
「実は私、以前美容院で『ジアミンアレルギーの可能性があります』って言われたことがあるんです」。林さんのこの告白に、山本さんは真剣な表情でうなずいた。
ジアミン(パラフェニレンジアミン)は、一般的なヘアカラー剤に含まれる酸化染料の一種。髪をしっかり染め上げる優れた効果がある一方で、アレルギー反応を引き起こすリスクも持っている。「正直、美容業界でも長年問題視されてきた成分なんです」と山本さんは言う。
ジアミンアレルギーの厄介なところは、突然発症するケースが多いこと。「今まで何年もカラーしてきて平気だったのに、ある日突然頭皮が赤く腫れ上がったり、かゆみが止まらなくなったりする。これ、実際によくあることなんですよ」。
キレイ鶴見店で取り扱っているオーガニックカラーの多くは、このジアミンを使用していない、いわゆる「ノンジアミン処方」だ。代わりに植物由来の色素や、低刺激性の染料を使用している。「HC染料や塩基性染料といった、髪の表面に吸着するタイプの染料を組み合わせることで、ジアミンを使わなくても美しい発色を実現しているんです」。
ただし、山本さんは注意点も指摘する。「ノンジアミンだからといって、100%アレルギーが起きないわけではありません。植物成分にアレルギーを持つ方もいらっしゃいますから。必ずパッチテストは受けていただきたいですね」。
鶴見エリアでオーガニックカラーの施術を受けた顧客の中にも、「ジアミンアレルギーでカラーを諦めていたけど、またおしゃれを楽しめるようになった」という声が多数寄せられているという。林さんのように頭皮トラブルに悩む40代女性にとって、これは大きな希望だ。
頭皮に優しい理由を化学的に解説|pH値と浸透圧の秘密
「pHって、理科の授業で習ったような…」と林さん。そう、まさにそのpH(ペーハー)が、オーガニックカラーの優しさの秘密を解く鍵になる。
人間の頭皮は弱酸性で、pH値は約4.5〜5.5。一方、一般的なヘアカラー剤は強アルカリ性で、pH値は10〜11にもなる。「この差が、頭皮への刺激になるんです」と山本さんは説明する。「アルカリ性の薬剤が肌に触れると、バリア機能が低下して、刺激を感じやすくなります」。
オーガニックカラーの場合、pH値は7〜8程度に調整されている。弱アルカリ性から中性に近い数値だ。「これだけでも、頭皮への負担は格段に軽減されます。キレイ鶴見店に来られるお客様からも、『今までのピリピリ感がない!』って驚かれることが多いんですよ」。
さらに重要なのが、浸透圧の違いだ。化学薬剤は強制的にキューティクルを開いて色素を深部まで押し込むが、オーガニックカラーは髪の水分バランスを保ちながら、ゆっくりと染料を浸透させる。「イメージとしては、ドアを蹴破って入るか、ノックして許可をもらってから入るか、みたいな違いですね」と山本さんは笑う。
この化学的な優しさが、施術中の快適さにつながる。林さんのように、これまで我慢しながらカラーをしていた人にとって、「痛くない、沁みない」というのは革命的な体験だ。
また、オーガニックカラーには過酸化水素(オキシ)の配合量も少ない。過酸化水素は髪を脱色する際に必要な成分だが、同時に髪と頭皮にダメージを与える。「私たちが使用しているオーガニックカラーは、過酸化水素の濃度を従来の半分以下に抑えています。それでもしっかり染まるように設計されているんです」。
横浜市内の美容サロンでも、最近はこうした化学的根拠に基づいたカラー施術を提供する店舗が増えてきているという。顧客の健康志向の高まりとともに、業界全体が変わりつつあるのだ。
植物由来成分の種類と効果|髪を労わる天然の力
「オーガニックカラーには具体的にどんな植物成分が入っているんですか?」林さんの質問に、山本さんは丁寧に答えてくれた。
まず代表的なのが、ヘナだ。インドや中東で古くから使われてきた天然染料で、髪を赤褐色に染める効果がある。「ヘナはタンニンという成分が豊富で、これが髪のタンパク質と結合することで染まるんです。化学反応ではなく、物理的に髪をコーティングするイメージですね」。
次に注目したいのがインディゴ。藍色の染料として知られるこの植物は、ヘナと組み合わせることでブラウンやブラックの発色を実現する。「ヘナだけだとオレンジっぽくなってしまうんですが、インディゴを加えることで、日本人が求める自然な茶色や黒髪を再現できるんですよ」。
さらに、保湿・補修成分として配合されているのが、アルガンオイル、ホホバオイル、シアバターなど。これらは髪に潤いを与え、カラー施術によるダメージから髪を守る役割を果たす。「意外と知られていないんですが、カラーをしながら髪質改善ができるんです。むしろ、カラー後のほうが髪がツヤツヤになったという声も多いんですよ」。
キレイ鶴見店で使用しているオーガニックカラーには、他にもカミツレ(カモミール)、ローズマリー、ラベンダーなどのエキスが配合されている。これらは抗炎症作用や頭皮環境を整える効果があり、施術中のリラックス効果も期待できる。
「正直、最初は香りに驚かれるお客様もいます。化学薬剤の刺激臭に慣れていると、植物の優しい香りが新鮮に感じるみたいで」と山本さん。実際、林さんも「サロンでカラーするときの、あのツンとした匂いが苦手だった」と話していた。
鶴見エリアでも、アロマテラピーを取り入れたサロンが増えているが、オーガニックカラーならカラー施術自体がリラクゼーション体験になる。これは40代女性にとって、見逃せないポイントだろう。
一般的なカラー剤との染まり方の違い|発色と持続性
「でも、オーガニックって染まりが悪いんじゃないですか?」——これは林さんだけでなく、多くの人が抱く疑問だ。山本さんはこう答える。「確かに、従来のカラー剤と全く同じではありません。でも、『染まりが悪い』のではなく、『染まり方が違う』んです」。
一般的なカラー剤は、髪の内部深くまで色素を浸透させて発色する。そのため、初回から鮮やかに発色し、色持ちも比較的良い。一方、オーガニックカラーは髪の表面から徐々に染めていくため、初回は少し控えめな発色になることがある。
「ただし、回数を重ねるごとに色が深まっていくという特徴があります。2回目、3回目と続けることで、より自然で深みのある色になっていくんですよ」と山本さん。これは化学薬剤にはない、オーガニックカラーならではの魅力だという。
色持ちについても、実は誤解が多い。「オーガニックカラーは色落ちが早いと言われますが、正しいケアをすれば4〜6週間はキレイな状態を保てます」。ポイントは、カラー専用のシャンプーを使うこと、そして週に1〜2回はトリートメントをすること。
キレイ鶴見店では、施術後のホームケアアドバイスも丁寧に行っている。「横浜の水は比較的軟水なので、カラーの持ちは良いほうなんです。でも、毎日のシャンプー